雛形
訂正できる発信者は、信頼を失いにくい。
どれほど注意して発信しても、誤りが起きることはあります。 日付、数字、名前、価格、場所、引用、条件、表現、リンク。 小さな誤りもあれば、読者の判断に影響する大きな誤りもあります。
大切なのは、間違いが見つかったあとです。 黙って直すのか。 そのまま放置するのか。 それとも、確認し、訂正し、読者に分かる形で説明するのか。 この違いが、発信者への信頼を大きく左右します。
訂正方針は、失敗を隠すためではなく、信頼を守るためにあります。
この雛形で作るもの。
このページでは、会社サイト、独立メディア、起業家の発信、地域プロジェクト、非営利団体などが使える 訂正方針の雛形を用意します。 自社の運営体制、発信頻度、読者、扱う内容に合わせて書き換えてください。
訂正方針に必要な項目
- 誤りの指摘を受け付ける方法
- 誤りを確認する手順
- 軽微な修正と訂正の違い
- 訂正表示の方法
- 更新日と訂正日の扱い
- 読者の判断に影響する誤りへの対応
- 過去記事や古い情報の扱い
- AI利用時の誤りへの責任
短い訂正方針の雛形。
小さな会社や個人プロジェクトが、まず最初に置くための短い形です。 フッター、連絡先ページ、編集方針ページの中に入れることもできます。
短い雛形
当サイトでは、掲載内容の正確さに注意して発信します。 ただし、誤りが確認された場合は、内容を確認したうえで、必要に応じて修正または訂正を行います。
誤字脱字、表記ゆれ、リンク切れなど、読者の判断に大きく影響しない軽微な修正は、 予告なく修正する場合があります。
日付、数字、固有名詞、価格、条件、引用、発表内容など、読者の判断に影響する誤りについては、 訂正日と訂正内容が分かるように表示します。
掲載内容に誤りを見つけた場合は、連絡先ページよりお知らせください。 指摘内容を確認し、必要に応じて対応します。
標準的な訂正方針の雛形。
独立メディア、会社の発表サイト、起業家の公式発信に使いやすい標準形です。 読者からの指摘、確認、訂正、軽微な修正、古い情報、AI利用まで含めます。
標準雛形
訂正方針
当サイトは、掲載内容の正確さに注意し、読者が安心して情報を確認できる発信を目指します。 それでも誤りが確認された場合は、内容を確認し、必要に応じて訂正、修正、追記を行います。
一、誤りの指摘について
掲載内容に誤り、不明点、古い情報、リンク切れ、誤解を招く表現がある場合は、 連絡先ページよりお知らせください。 ご指摘いただいた内容は確認し、必要に応じて対応します。
二、確認の手順
誤りの指摘を受けた場合、当サイトでは、掲載内容、原資料、公式情報、関係者確認、 公開時点の状況などを確認します。 確認に時間がかかる場合がありますが、読者の判断に大きく影響する内容については、できるだけ速やかに対応します。
三、軽微な修正
誤字脱字、表記ゆれ、読みやすさのための表現調整、リンク切れの修正など、 読者の判断に大きく影響しない変更については、訂正表示を行わずに修正する場合があります。
四、訂正として表示する内容
日付、数字、固有名詞、価格、条件、引用、発表内容、事実関係、読者の判断に影響する説明に誤りがあった場合は、 訂正日と訂正内容が分かるように表示します。
五、更新と訂正の違い
情報の追加、状況の変化、現在の内容に合わせた加筆は「更新」として扱います。 公開時点の記載に誤りがあった場合は「訂正」として扱います。 必要に応じて、更新日と訂正日を分けて表示します。
六、古い情報の扱い
過去の発表や記事は、記録として残す場合があります。 ただし、現在の情報と異なる場合は、読者が誤解しないよう、必要に応じて注意書きや最新ページへの案内を追加します。
七、AI利用時の責任
当サイトでは、文章構成、校正、要約、見出し案などにAIを利用する場合があります。 ただし、公開内容の最終確認と責任は運営者が負います。 AIの出力に由来する誤りが確認された場合も、当サイトの責任として確認し、必要に応じて訂正します。
八、訂正の記録
読者の判断に影響する訂正については、可能な範囲で訂正日、訂正前の内容の概要、訂正後の内容、 訂正理由を表示します。
制定日:[年月日]
最終更新日:[年月日]
運営者:[会社名・媒体名・責任者名]
軽微な修正と訂正を分ける。
すべての修正を大きく表示する必要はありません。 しかし、読者の判断に影響する誤りは、静かに直すだけでは不十分です。 そのため、軽微な修正と訂正を分けて考えます。
| 種類 | 例 | 対応 |
|---|---|---|
| 軽微な修正 | 誤字脱字、句読点、表記ゆれ、リンク切れ | 静かに修正してよい場合がある |
| 更新 | 新情報の追加、状況変化、最新情報への差し替え | 更新日を入れると親切 |
| 訂正 | 日付、数字、名前、価格、条件、引用、事実関係の誤り | 訂正日と訂正内容を表示する |
| 撤回 | 内容全体の根拠が失われた場合、重大な誤りがあった場合 | 撤回理由を明記し、記録として残す |
訂正文の書き方。
訂正文は、短くても構いません。 ただし、何を間違え、どう直したのかが読者に分かる必要があります。 言い訳を長く書くより、事実を簡潔に示します。
基本の訂正文
訂正:この記事の初出時、[誤っていた内容]と記載していましたが、正しくは[正しい内容]です。 [年月日]に本文を訂正しました。
日付の訂正
訂正:この記事の初出時、実施日を[誤った日付]と記載していましたが、正しくは[正しい日付]です。 [年月日]に訂正しました。
数字の訂正
訂正:本文中の[数字・金額・割合]に誤りがありました。 正しくは[正しい数字]です。 読者の皆さまにお詫びして訂正します。
引用の訂正
訂正:この記事の初出時、[発言者名]の発言を不正確に引用していました。 原文または確認内容に基づき、[年月日]に引用部分を訂正しました。
更新文の書き方。
更新は、誤りの訂正とは異なります。 新しい情報が加わった場合、状況が変わった場合、ページを現在の情報に合わせた場合は、 更新として表示します。
更新表示の雛形
更新:この記事は[年月日]に、[追加または変更した内容]を反映するために更新しました。
古い情報への注意書き
このページは過去の発表を記録として残しているものです。 現在の情報とは異なる場合があります。 最新情報は[最新ページ名・URL]をご確認ください。
訂正を置く場所。
訂正は、読者が見つけやすい場所に置きます。 読者が本文を読む前に知るべき重要な訂正なら、記事の上部に置きます。 軽い訂正や補足なら、本文の該当箇所や末尾に置くこともあります。
訂正表示の場所
- 記事冒頭:読者の理解に大きく影響する訂正。
- 該当箇所の近く:本文の一部に関わる訂正。
- 記事末尾:補足的な訂正や更新履歴。
- 訂正一覧ページ:媒体全体の訂正記録。
訂正一覧ページを作る。
発信を継続するなら、訂正一覧ページを作ることを勧めます。 訂正一覧は、失敗の展示ではありません。 読者に対して、間違いを隠さず直す姿勢を示す場所です。
訂正一覧ページの雛形
このページでは、当サイトにおける主な訂正、更新、撤回を記録しています。 読者の判断に影響する誤りについては、訂正日、対象ページ、訂正内容をできるだけ明確に示します。
- [年月日]:[対象ページ名] — [訂正内容の概要]
- [年月日]:[対象ページ名] — [訂正内容の概要]
- [年月日]:[対象ページ名] — [訂正内容の概要]
読者から指摘を受けたときの返信。
読者から誤りを指摘されたときは、まず受け取ったことを伝えます。 すぐに訂正できる場合もあれば、確認に時間がかかる場合もあります。 どちらの場合も、冷静に対応します。
指摘受付の返信
ご指摘ありがとうございます。 いただいた内容を確認いたします。 誤りが確認された場合は、必要に応じて修正または訂正を行います。
確認に時間がかかる場合
ご指摘ありがとうございます。 内容を確認するため、原資料および関係情報を確認しています。 確認が完了し、対応が必要と判断した場合は、修正または訂正を行います。
訂正した後の返信
ご指摘いただいた内容を確認し、該当箇所を訂正しました。 訂正内容については、ページ内に訂正日とともに表示しています。 お知らせいただき、ありがとうございました。
訂正しない場合も、理由を整理する。
すべての指摘が訂正につながるわけではありません。 意見の違い、解釈の違い、確認できない主張、すでに本文で説明している内容の場合もあります。 その場合も、なぜ訂正しないのかを内部で記録しておくとよいでしょう。
訂正しない場合の返信
ご指摘ありがとうございます。 いただいた内容を確認しましたが、現時点では掲載内容に事実誤認は確認できませんでした。 ただし、読者の理解を助けるため、必要に応じて補足説明の追加を検討します。
撤回が必要な場合。
記事や発表の根拠が失われた場合、重大な誤りがあった場合、公開を続けることで読者に大きな誤解を与える場合は、 単なる訂正ではなく、撤回が必要になることがあります。
撤回表示の雛形
撤回:この記事は、公開後の確認により、本文の重要な前提に誤りがあることが分かりました。 読者に誤解を与える可能性があるため、[年月日]に記事内容を撤回しました。 撤回の理由は[撤回理由の概要]です。
AIが原因の誤り。
AIを使って作った文章に誤りがあった場合でも、責任は発信者にあります。 「AIが書いたから」と説明しても、読者にとっては公開した発信者の責任です。
AI由来の誤りが確認された場合も、通常の誤りと同じように確認し、訂正します。 さらに、必要であればAI利用の確認手順を見直します。
AI由来の誤りへの対応
- どの部分が誤っていたかを確認する。
- 原資料や公式情報で正しい内容を確認する。
- 読者の判断に影響する場合は訂正表示を出す。
- 同じ種類の誤りが他ページにないか確認する。
- AI下書きの確認手順を改善する。
公開前チェックリスト。
訂正方針の確認
- 誤りの指摘を受ける連絡先があるか。
- 軽微な修正と訂正の違いを説明しているか。
- 読者の判断に影響する誤りへの対応があるか。
- 訂正日と訂正内容を表示する方針があるか。
- 更新と訂正の違いを説明しているか。
- 古い情報の扱いが決まっているか。
- AI由来の誤りにも責任を持つと明記しているか。
- 制定日または更新日を入れているか。
教授が学生に渡せる訂正方針へ。
訂正方針は、ジャーナリズムの基礎を学ぶうえで非常に重要です。 間違いをしない人になるためではなく、間違いが見つかったときにどう振る舞うかを学ぶためです。
起業家の発信でも同じです。 発表、広告、創業者メッセージ、商品説明、ニュースレター、公式サイト。 どの形で発信しても、読者に誤解を与えた場合は、確認し、必要に応じて訂正する姿勢が求められます。
Press.co.jp の結論
訂正は、恥ではありません。信頼を守る技術です。
間違いを隠すと、信頼は失われます。 間違いを確認し、読者に分かる形で直すと、発信者の姿勢が伝わります。 訂正方針は、そのための実務的な約束です。
最後に
訂正は、発信の終わりではありません。 信頼を続けるための手順です。
間違いを認める。 確認する。 直す。 読者に説明する。 必要なら、同じ間違いを繰り返さないよう仕組みを変える。
その姿勢が、自由な発信を支えます。 信頼は、訂正できる勇気から生まれます。