テンプレート集
雛形は、発信を楽にするためだけのものではありません。
雛形があると、文章は速く書けます。 しかし、Press.co.jp の雛形の目的は、単に速く書くことではありません。 事実を確認し、意見と分け、広告を明示し、間違えたら訂正し、相手に確認の機会を用意する。 その基本姿勢を、実際の文章に落とし込むためにあります。
起業家が発信を始めるとき、いちばん怖いのは、何を書けばよいか分からないことではありません。 何を書いてはいけないか、何を確認すべきか、どこで読者に説明すべきかが分からないことです。 雛形は、その不安を整理します。
よい雛形は、文章を整えるだけでなく、判断を整える。
まず整えるべき七つの雛形。
この一覧では、発信を始める前に用意しておきたい七つの雛形をまとめています。 すべてを一度に完成させる必要はありません。 しかし、編集方針と訂正方針は、できるだけ早く用意することを勧めます。
訂正方針
誤りが見つかったとき、どう確認し、どう直し、どう読者に示すかを決めます。
編集方針
事実確認、意見との区別、広告表示、AI利用、読者への姿勢を明文化します。
プレスリリース
何を、いつ、誰が、なぜ発表するのかを、読者が確認できる形で整理します。
創業者メッセージ
なぜ始めたのか、何を大切にするのか、読者に何を約束するのかを伝えます。
取材依頼
相手に敬意を持ち、目的、扱い、公開予定、確認事項を明確に伝えます。
反論機会依頼
相手に不利益な内容を扱う前に、確認と反論の機会を用意します。
広告表示方針
広告、協賛、提供、アフィリエイトを、読者に分かる形で明示します。
どの順番で使うべきか。
雛形は、ページを作る順番によって効果が変わります。 最初に公式発表だけを書いても、訂正方針や編集方針がなければ、発信の土台が弱くなります。 まず、発信者としての約束を整え、そのあとで発表や取材の文章を作ると安全です。
編集方針を作る
自分たちが何を守って発信するのかを読者に示します。
- 事実確認
- 意見との区別
- AI利用
訂正方針を作る
間違いが見つかったときの直し方を決めます。
- 軽微な修正
- 訂正表示
- 撤回
広告表示方針を作る
広告、協賛、提供、アフィリエイトを隠さない仕組みを作ります。
- 広告表示
- 協賛
- 利益相反
発表と取材の雛形を整える
公式発表、創業者メッセージ、取材依頼、反論機会依頼を実務で使える形にします。
- 発表
- 取材
- 公平さ
雛形をそのまま使わない。
Press.co.jp の雛形は、出発点です。 自分の会社、媒体、読者、業界、法的リスク、運営体制に合わせて必ず調整してください。 特に医療、金融、法律、安全、行政、投資、教育、採用、個人情報に関わる発信では、 専門家による確認が必要になる場合があります。
書き換えるべき部分
- 会社名、媒体名、責任者名
- 読者の種類
- 扱うテーマと範囲
- 問い合わせ先
- 訂正や更新の実際の手順
- 広告、協賛、提供の有無
- AI利用の範囲
- 公開日と更新日
AIと雛形の関係。
AIは、雛形の書き換え、文章整理、見出し案、要約に役立ちます。 しかし、雛形の中にある約束を守れるかどうかは、人間が判断しなければなりません。 実行できない方針をきれいな文章で書いても、読者への約束にはなりません。
AIは文章を整える。約束を守るのは人間です。
雛形を公開する場所。
編集方針、訂正方針、広告表示方針は、読者が見つけやすい場所に置きます。 フッター、会社紹介ページ、サイトマップ、問い合わせページからリンクすると親切です。
プレスリリース、創業者メッセージ、取材依頼、反論機会依頼は、 実際の発信や取材の場面に合わせて使います。 すべてを公開ページにする必要はありませんが、社内やチーム内で共有しておくと、 判断が安定します。
基本配置の例
/
editorial-policy.html
correction-policy.html
advertising-disclosure.html
founder-message.html
news/
index.html
first-press-release.html
contact.html
sitemap.html
教授が学生に渡せる雛形を目指す。
Press.co.jp の雛形は、起業家の実務に使えるだけでなく、 ジャーナリズムを学ぶ学生にも共有できる水準を目指します。 それは、難しい文章にするという意味ではありません。 むしろ、初めて発信する人にも分かる言葉で、重要な作法を正確に伝えるということです。
事実確認、訂正、広告表示、反論機会、AI利用。 これらは、現代の発信に欠かせない基本です。 小さな会社でも、学生でも、個人プロジェクトでも、同じ基本を学ぶことができます。
Press.co.jp の結論
雛形は、自由な発信を信頼に変える道具です。
書きたいことを書く自由は大切です。 しかし、読者に信頼されるには、確認、訂正、透明性、公平さが必要です。 雛形は、その作法を日々の発信に落とし込むための実務的な道具です。
最後に
雛形があると、最初の一歩が楽になります。 しかし、楽になるだけでは足りません。 発信には責任があります。
読者に何を約束するのか。 何を確認するのか。 間違えたらどう直すのか。 広告をどう示すのか。 相手に不利益な内容を書く前に、どう確認するのか。
その問いに答えるために、この雛形集があります。 発信は自由です。 信頼は、作法から生まれます。