Glossary
難しい言葉を、発信の道具にする。
「事実確認」「利益相反」「反論機会」「編集独立性」「訂正方針」。 こうした言葉は、最初は少し遠く感じるかもしれません。 しかし、どれも発信を安全にし、読者に信頼されるための実務的な道具です。
Press.co.jp の用語集は、専門家だけの辞典ではありません。 初めて会社発表を書く人、創業者メッセージを整えたい人、AIで下書きを作る人、 小さな媒体を始めたい人のための、実務の言葉の整理です。
言葉を理解すると、発信の判断がしやすくなります。
この用語集の使い方
- 知らない言葉を確認する。
- 自分のサイトの編集方針を書くときに使う。
- チームや学生に発信ルールを説明するときに使う。
- AIに下書きを頼む前の共通語として使う。
- 公開前チェックリストと合わせて使う。
あ行
AI編集
AIを使って、構成案、下書き、要約、校正、確認項目の洗い出しなどを行う編集補助のことです。 Press.co.jp では、AIを編集責任者ではなく、編集助手として扱います。
AI利用表示
文章、画像、構成、要約などにAIを使った場合、その利用を読者に説明する表示です。 すべての軽微な利用を毎回書く必要はありませんが、読者の判断に影響する場合は表示を検討します。
関連:AI利用表示方針
一次情報
できごとや発表にもっとも近い情報です。 本人の発言、公式資料、契約書、取材録音、現場写真、行政資料、元データなどが含まれます。
意見
発信者の考え、評価、見方、提案、予測です。 意見を書くことは悪いことではありません。 ただし、事実と混ぜず、読者が意見として理解できるように書きます。
関連:事実と意見
引用
人の言葉や資料の一部を、自分の文章の中で示すことです。 引用は文脈を変えず、誰の言葉か、どの資料か、どこまでが引用かを分かるように扱います。
関連:引用の作法
インタビュー
相手に話を聞き、発言や考えを記録する取材方法です。 目的、掲載先、発言の扱い、録音の有無をできるだけ明確にして進めます。
関連:取材の作法
閲覧者・読者
ページを読む人です。 Press.co.jp では、読者を単なるアクセス数として扱わず、発信者の言葉を手がかりに判断する人として尊重します。
関連:発信倫理
オフレコ
取材相手が「公開しない前提」で話す情報です。 オフレコの扱いは事前に確認し、約束した内容を勝手に公開してはいけません。
関連:取材の作法
か行
確認済み情報
原資料、公式情報、本人確認、取材記録などにより裏づけが取れている情報です。 事実として書く前に、確認済みかどうかを見ます。
関連:事実確認
確認中
まだ事実として確定できないが、確認を進めている状態です。 確認中の情報は、確定情報のように書かず、「確認中」と示します。
記者発表・プレスリリース
会社や団体が、発表内容を社会やメディアに伝える公式文書です。 宣伝文ではなく、何を、いつ、誰が、なぜ発表するのかを確認できる形で整理します。
関連:プレスリリースの雛形
記事広告
記事の形をした広告です。 読者が通常の記事と誤解しないよう、広告、PR、協賛などの表示を明確にします。
関連:広告表示
キャプション
写真や図表につける説明文です。 写真が何を示しているのか、実写なのかイメージなのか、AI生成画像なのかを明確にする役割があります。
協賛
企業や団体が、企画や活動を支援することです。 協賛がある場合は、誰が支援しているのか、編集や内容にどこまで関与しているのかを読者に示します。
関連:広告表示方針の雛形
広告表示
広告、協賛、提供、アフィリエイトなどの商業的関係を読者に示す表示です。 表示は、読者が読む前に分かる場所に置くことが基本です。
関連:広告表示と読者への透明性
公平さ
すべての意見を同じ重さで並べることではありません。 確認済みの事実、相手の立場、文脈、反論機会、利害関係を整理し、読者が判断できる材料を示すことです。
関連:公平さの作法
さ行
事実
確認できる情報です。 日付、数字、氏名、会社名、価格、所在地、発表内容などが含まれます。 事実として書く前に確認します。
関連:事実と意見
事実確認
公開前に、日付、数字、固有名詞、引用、条件、情報源を確かめる作業です。 AIの答えだけで事実確認を終わらせてはいけません。
関連:事実確認の作法
社説・意見記事
発信者や媒体の見方、判断、提案を示す記事です。 意見であることを読者が分かるようにし、事実との区別を明確にします。
出典
情報のもとになった資料、発表、取材、データなどです。 重要な事実や引用では、出典を示すことで読者が確認しやすくなります。
関連:情報源
情報源
情報がどこから来たのかを示すものです。 公式資料、本人確認、匿名情報、SNS投稿、他媒体の記事、AI出力などは、それぞれ扱いが違います。
関連:情報源の扱い方
ステルスマーケティング
広告や宣伝であることを隠し、通常の記事や自然な推薦のように見せる行為です。 読者の判断をゆがめるため、広告表示を明確にします。
関連:広告表示
た行
訂正
初出時の誤りを確認し、正しい内容に直すことです。 読者の判断に影響する誤りについては、訂正日と訂正内容を分かるように示します。
訂正方針
誤りが見つかったとき、どう確認し、どう直し、どう読者に知らせるかを定めた方針です。 発信者が読者に示す重要な約束です。
撤回
記事や発表の重要な前提が崩れた場合に、内容を取り下げることです。 撤回する場合は、理由を説明し、記録として残すことが望まれます。
関連:訂正の作法
透明性
読者が判断できるよう、情報源、広告、利害関係、AI利用、確認状況を必要に応じて示すことです。
取材
相手から話を聞き、資料を確認し、情報を集める行為です。 取材の目的、掲載先、発言の扱いを相手に伝えることが大切です。
関連:取材の作法
な行
二次情報
他の記事、要約、解説、まとめなど、一次情報をもとにした情報です。 参考にはなりますが、重要な事実ではできるだけ一次情報に戻ります。
ニュースリリース
会社や団体が新しい発表を社会に伝える文書です。 プレスリリースと近い意味で使われることがあります。 発表日、発表者、内容、問い合わせ先を明確にします。
は行
反論機会
相手に不利益な内容を公開する前に、相手へ事実確認や見解を求める機会です。 公平さを守るための重要な手順です。
関連:反論機会依頼の雛形
発信倫理
読者、取材相手、顧客、社会に対して責任ある発信を行うための基本姿勢です。 読者をだまさず、相手を不必要に傷つけず、誤りを隠さないことが中心です。
関連:発信倫理
プライバシー
個人の名前、顔写真、住所、勤務先、学校、家族、健康、金銭、位置情報などに関わる私的な情報です。 公表できる情報でも、公表すべきかを慎重に考えます。
関連:プライバシーと被害
プレスリリース
会社や団体が、発表内容を報道関係者や読者に伝える公式文書です。 宣伝だけでなく、事実、背景、引用、問い合わせ先を整理して書きます。
関連:プレスリリースの雛形
編集方針
サイトや媒体が、どのような姿勢で発信するかを読者に示す方針です。 事実確認、訂正、広告表示、AI利用、利益相反などを含みます。
関連:編集方針の雛形
編集独立性
広告主、協賛者、取引先などの影響を受けすぎず、編集上の判断を発信者側が責任を持って行うことです。 広告や協賛がある場合は、その関係性を読者に示します。
ま行
未確認情報
聞いているが、まだ裏づけが取れていない情報です。 未確認情報を確認済みの事実のように書いてはいけません。
見出し
記事やページの内容を短く示す言葉です。 見出しは本文との約束です。 本文より強く言いすぎたり、読者をあおったりしないようにします。
関連:見出しの作法
や行
要約
長い情報を短く整理することです。 要約は便利ですが、重要な条件や文脈を落として意味を変えないようにします。
読者への透明性
読者が内容を判断できるよう、情報源、広告、利害関係、AI利用、訂正方針などを必要に応じて示すことです。
ら行
利益相反
発信者や執筆者が、記事の対象と金銭的、個人的、組織的な関係を持ち、 その関係が読者の判断に影響する可能性がある状態です。
関連:利益相反を明示する
リード文
見出しの下に置く短い導入文です。 読者が最初に理解すべき要点を示します。 見出しと同じく、本文より強く言いすぎないようにします。
わ行
分かりやすさ
文章をやさしくすることだけではありません。 読者が、何が事実で、何が意見で、どこに確認先があり、何をすればよいか理解できる構造を作ることです。
Press.co.jp の結論
用語を理解すると、発信の判断が速く、正確になります。
事実確認、訂正、広告表示、利益相反、反論機会。 これらは難しい言葉ではなく、読者に信頼されるための実務の道具です。 言葉を知ることは、発信の責任を持つ第一歩です。